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テクノロジーマネジメント・ソリューションセンター研究報【第8回】

製品コンセプト構築におけるワークベンチの有用性に関する考察
~KSF(Key Success Function)発見のプロセス確立に向けて~

本稿は新製品開発の企画段階において、製品コンセプトを集団で構築するためのワークベンチ(作業台)の有用性について考察するものである。これらを論じるにあたり、製品コンセプトに関する諸概念について定義および整理し、そのうえで具体的に製品企画を実践する土台として有用なワークベンチのあり方について仮説を立てた。また、携帯型情報端末の事例を用いてその有用性について仮説の考察を行った。

本稿では、従来の製品企画プロセスにない新しい視点として、ビジネスの機能と現状製品の機能を連結させる、KSF(Key Success Function)を明示的に発見する方法論を提案した。これらの考察は現在の企業がおかれている厳しい経済環境の下で、イノベーティブな製品づくりの一助となることを目指すものである。

    学校法人産業能率大学 総合研究所 研究員  福岡 宣行

    学校法人産業能率大学 総合研究所
    研究員  福岡 宣行

    はじめに

    新製品の開発が失敗する原因の40%が「製品コンセプトのまずさ」だと言われている。製品コンセプトの良し悪しが新製品のヒットを左右するのは異論のないところであろう。では、この製品コンセプトをつくるのは誰だろうか。
    近年特にヒット製品はカリスマ的な経営者や社員による強力なリーダーシップの下でコンセプトがつくり出されているケースが目につく。アップル等はその代表例であるし、過去にはソニーや松下(現パナソニック)等も同様にヒット製品を生み出してきた。これらのケースは強力ではあるが、個人の能力頼みになることや、ヒットの継続性に限界がある点は否めない。個人の創造性や知識・見識には限界があり、個人が蓄積した見識を基に作成したコンセプトを吐き出してしまうと、次が続かなくなるのは当然であろう。

    日本企業の多くは、集団による知の集合によりイノベーティブな製品コンセプトをつくり出す方法を選択してきた。ホンダのワイガヤ等はその代表例である。ホンダのワイガヤは複数の社員で製品の本質をとことん追究することで革新的なコンセプトを継続的に生み続けることを志向している。このような集団による製品企画のレベルを向上させていくことは日本企業が生き残るうえで不可欠であるが、これには多くのメンバーで議論すると時間を要するといった欠点や、突出したリスクのある意見は反映されにくいといった欠点は否めない。議論や調査は多くやればやるほど決断を鈍らせるものである。

    しかし近年の企業環境は大きく変化し、これらの欠点が招く問題はかつてより拡大してきている。企業の「共同体としての場」は減少し互いの思いを共有する価値が急速に失われているし、人材は多様化し以心伝心では通らなくなっている。製品のライフサイクルの短縮により、企画に費やせる時間は短縮している。そんな中でかつての文脈を引き継いだ方法論はとれなくなっているのが現実である。しかし、現在の環境に適合した製品コンセプトづくりのしくみに明確なものは見当たらない。

    本稿では、集団による製品コンセプトづくりのしくみの一つとして、複数のメンバーが協働で思考するためのワークベンチを用いる方法論について考察する。以 下、製品、価値、イノベーション、機能、事業といった製品に関する諸概念について整理し、多様な職種、人材、経験、知識の社員が共通に議論できる土台のあり方を検討する。

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    テクノロジーマネジメント ソリューションセンター研究報 Vol.1(2013)

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