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第 23 号 TRIZ/ISP入門<第1回>( 2006 年 3 月)

TRIZ Letter 第 23 号掲載

TRIZ/IPS入門 ~初学者と再入門者のためのTRIZ(1)

学校法人産業能率大学総合研究所
経営管理研究所研究員
TRIZスペシャリスト 竹村 政哉

◇2つのTRIZとコンテンポラリーTRIZの分類
TRIZは、Altshullerが中心となって開発したものをクラシカルTRIZと呼び、Altshullerの弟子やTRIZを学んだ人たちが、企業実務のなかでTRIZを適用し、実務の中で鍛えられ開発されてきたものをコンテンポラリーTRIZと呼ぶ。コンテンポラリーTRIZは3つに分類することができる。

(1)データベース改良型TRIZ
クラシカルTRIZを、ITを用いて発明原理を使いやすくしようとしている点が特長。
(2)特定技法改良型TRIZ
複雑さを改善して発展を果たそうというアプローチである。イスラエルで開発されたSIT法が有名。
(3)発展型TRIZ
クラシカルTRIZの本質的な改善と発展を志向したものであり、エンジニアリング手法としての思考作業手順の開発に主眼が置かれている。米国II社 が有名。
II社;Ideation International Inc. の略称。米国、デトロイトに本社を置く。日本では伊藤忠テクノサイエンスがソフトウェアの総代理店となり、教育・コンサルティング分野では、弊学と提携している。

◆TRIZ導入への新しいアプローチ
実際に問題解決を行うために使う手法は、その殆どがコンテンポラリーTRIZであり、他のTRIZコンサルティングファームも手法こそ異なるが、応用手法となっているようである。それぞれがクラシカルTRIZの考え方を活用しながら、独自の方法を織り交ぜて実施しているのが現実であるTRIZの思考方法に慣れるためには、クラシカルTRIZ教育は有効であるがそれ以上の効果は望めない。これからTRIZを導入しようとする企業や、TRIZの教育方法を検討中の企業には、この点をしっかりと見極めて欲しい。

TRIZ/IPS手法の概要
TRIZ/IPSは、TRIZの基本思考法を最も効果的に学習できる手法であり、クラシカルTRIZの発展型として最も完成度が高い手法である。このIPSをソフトウェア化したものが、IWBというソフトウェアである。
TRIZ/IPS手法の各ステップとアプローチの概要

  • ステップ1 問題状況の情報収集
  • ステップ2 問題の構造化
  • ステップ3 指針とアイデア発想
  • ステップ4 コンセプトの開発(解決案づくり)
  • ステップ5 コンセプトの評価(解決案の評価)

◆TRIZ/IPS手法の特徴
TRIZ/IPSの特徴は、エンジニアリングプロセスの中で、これまでブラックボックスとして扱われることが多かったアイデア発想のプロセスを明示的なステップとしている点にある。分野を超えたアイデア発想の可能性が高まるという特徴も持つ。

3.意思決定者としての自己対応能力
人間は仕事の遂行上の意思決定者として、企業活動の中で常に重要な役回りが与えられているが、時としてリスクを引き起こす危険なリソースと化し、ヒューマン・エラーを引き起こしてしまうこともある。したがって、本手法(逆転発想アプローチ)の実践を通して、リスクに対する感受性を高めることは当然大切であるが、その大前提として、一人ひとりの社員が、意思決定者として、どんな場面に遭遇しても決して危険リソース化しないように普段から心がけることが重要である。
そのためには、意思決定過程の中で、常に人間は完璧ではないということを大前提に自分自身を戒める習慣も重要である。筆者は、主に意思決定過程の3段階に対応した能力の欠如と意志決定者自身の体調不良がヒューマン・エラーに結びついているのではないかと考えている。この3段階の能力とは、それぞれ「分析(思考)力」、「創造(思考)力」、「評価(思考)力」である。

本要約は、極めて簡単に要約したものですべてをお伝えしていないことをお含みおきください。

MOT (技術経営)分野におけるTRIZの可能性を探る~ものづくりに関するアンケート調査を通して~

学校法人産業能率大学総合研究所 教授
工学博士 TRIZスペシャリスト 澤口 学

【設問1】年齢構成に関する設問
40代を中心に、30代以下の若手や50代以上と特に偏りはないと判断できる。

【設問2】回答者の職務に関する設問(複数回答可)
全体の70%強の回答者がモノづくりに関わる職務の回答者である。

【設問3】回答者の所属する従業員規模(臨時・パート含む)に関する設問
従業員1000名以上のいわゆる大企業に属する企業の回答者が全体の60%以上を占める。

【設問4】回答者の製品生産形態に関する設問(複数回答可)
一般製造業が全体の85%強。MOT教育の想定元の製造業の意見が反映されているといえる。

【設問5】現在認識されている自社内の課題について問う設問
平均値が高いベスト3は、「品質面の技術力」、「ブランド・イメージ」、「製造段階のしくみ」であり、比較的自信をもっている企業が多い。平均値が低いワースト3は、「商品企画段階のしくみ」、「イノベーション力」、「技術者教育有効度」である。

【設問6】設問5で示したそれぞれの課題に影響を及ぼす他の課題の有無について問う設問
品質に自信のある会社は自社ブランドにも自信を持っている構図を読み取ることができる。
その一方で、ワースト3の課題は相対的に結びつきが強い。「技術者教育の有効度」が「イノベーション力」に影響を与え、「イノベーション力」が「商品企画段階のしくみ」に影響を与えている。「技術者教育の有効度」の評価点が低い現状認識のままでは、「イノベーション力」を高める上でも大きな障害になる。

【設問7】最も課題が多い業務段階はどこかを問う設問(複数回答有り)
第1位は「商品企画段階」2位は「開発設計段階」

【設問8】現在よく活用している管理技術を問う設問で
活用度・定着度ともに、QCが第1位である。以下VE、FTA・FMEA、QFD

【設問9】現在よく活用している創造技法を問う設問で
活用度・定着度とも、ブレーン・ストーミングがトップ。チェックリスト法、KJ法と続く
イノベーション・マネジメントとMOT教育のあり方~アンケート調査結果を通して
「MOT教育」は、圧倒的に上流段階(R&D戦略、商品企画、開発設計の効率化など)を意識したイノベーション力の向上や創造力の養成が大前提になっているものが多い。「TRIZなどはMOT教育に極めて有効なコアとなる管理技術」と思えるが、設問8の結果は、未だにTRIZは企業において認知度が低い(活用度:3名、定着:0)ことを示している。一方、設問9の結果を見ると、活用されている創造技法が、相変わらずブレーン・ストーミング法やKJ法(親和図法)、チェックリスト法に限られるので、“革新力(イノベーション力)”が求められる今後の技術者には、これら従来技法だけではその効用にも限界がある。

本要約は、極めて簡単に要約したものですべてをお伝えしていないことをお含みおきください。

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