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心から「達成したい!」と思わせる目標設定のポイント~部下のやる気を引き出すコミュニケーション~社会動向から世の中を見る

SANNOエグゼクティブマガジン


1.無くてはならない経営戦略と目標による管理

日本企業に経営戦略というものが定着して、もうどれくらいになるでしょうか? 従来の仕事を従来どおりにこなしているだけでよかった時代は、すでに遠い過去の話になっています。実際、多くの企業では、不連続に変化し続ける経営環境に適応するために経営戦略を策定することは当たり前になっています。

策定した経営戦略を実行に移すためのマネジメント・ツールとして「目標による管理(以下「目標管理」)」を導入している企業も多数に上ります。ある調査によると、1,000人以上の企業では実に90%以上が目標管理を導入しています。経営戦略と目標管理は今や日本企業にとって無くてはならないものといえるでしょう。

    図1:経営戦略と目標管理の関係

    2.行き過ぎている「適所適材」

    日本には適材適所という言葉があります。「人をその才能に適した地位や任務につけること」を意味するこの言葉は、古くから日本企業の組織運営で重要視されてきました。確かに、コミュニケーション能力に長けた社員は対人業務につけたほうが組織と本人の双方にとって望ましいのかもしれません。

    しかしながら、経営戦略と目標管理を厳格に運用しようとすれば適材適所ではうまくいきません。「適所適材」が必要です。つまり、第一に考えるべきことは経営戦略に基づく組織目標や個人目標です。その上で、それらの組織目標や個人目標を最もうまく達成するであろう社員をアサインす

      るのです。適所を設計したあとに適材をアサインするわけですから、まさに「適所適材」です。適所適材の考え自体が悪いわけではありませんが、近年は適所適材が行き過ぎているのではないかと感じることがあります。

      たとえば、期首の目標設定の場合です。目標管理では期首の目標設定が肝になりますが、個人目標を社員に機械的に割り振る組織が非常に増えてきました。例えば、社員に対して目標を割り振るにあたって、「あなたの今期の目標は●●です。理由は、経営戦略を踏まえた今期の組織目標は■■であり、うちの人員体制を踏まえると、あなたには●●を引き受けてもらわざるを得ないからです。難しい目標かもしれませんが、組織のために何とか達成してほしいと思います。何か質問はありますか?」という感じです。

      3.「達成しなければならない」と「達成したい」

      人間は理性と感情の生き物です。経営戦略を根拠として論理的に説明すれば社員の理性に働きかけることはできます。しかしながら、感情はどうでしょう? 「理解できれば納得もできる」という方もいますが、「分かるけど納得できない」という方も少なくないはずです。

      また、「納得できない」とは言わないまでも「この目標を達成したいか?」と問えばどうでしょうか? 「達成したいかと言われると達成したいわけではありません。しかし、達成しなければならないとは思っています」という回答も少なくないと思われます。

      社員は組織の一員であるため、義務感や責任感は必要です。しかしながら、義務感や責任感だけではなく、純粋に「達成したい」という感情も必要ではないでしょうか?

      達成したいと感じていない目標を達成できるほど現在の経営環境は楽観的ではないはずです。義務感や責任感ばかりではなく、達成したいという情熱があるからこそ、寝食を忘れるほどに達成方法を考え、試行錯誤を繰り返し、達成に向けて突き進むのでしょう。

      4.コーチングの名を借りた「言質を取る」行為

      コーチングには質問によって社員から答えを引き出すスキルが必要だと言われます。このスキルを活用すれば社員に目標を押し付けることなく組織の望む目標設定ができると信じている企業は少なくありません。

      しかしながら、現代は適所適材の時代です。社員から引き出すまでもなく、社員に設定してもらいたい目標は面接前から決まっている場合がほとんどです。それにも関わらず、上司は部下から引き出そうとします。結果として、設定してもらいたい目標を部下が言うように、まるで誘導尋問のような面談が行なわれます。これでは、部下が自分で設定したという意識をもつことはできず、上司に「言わされた」と感じることでしょう。

      5.今一度「人の感情」に目を向けるべき

      適所適材の考え方を貫きながらも、社員から「達成したい」という情熱を引き出すには相当なコミュニケーション・スキルが必要です。少しかじった程度のコーチング的なコミュニケーションでは対処することが困難です。もはや、従来の仕事を従来どおりにこなしているだけでよかった時代とは別次元のレベルのスキルが求められています。

      さて、皆さんは「部下の感情にアプローチするスキル」を十分に有していると言えるでしょうか?

      このスキルを発揮するためのポイントは、「部下の価値観を踏まえたコミュニケーション」です。つまり、部下の価値観を知り、皆さんの言葉を部下がどのように受けとめるのかを考えながらコミュニケーションをとるということです。これを徹底することで、部下の「達成したい」という情熱を引き出すためのヒントが見えてきます。

      期首の目標設定は経営戦略の成否に直結する重要な事項です。そのため、目標に対して「達成したい」という情熱を引き出せるような「部下の感情にアプローチするスキル」を磨き続けることが大切です。


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