総合研究所の概要

お問い合わせ

資料請求リスト

組織的業績貢献力向上を目指して~ハイパーアプローチによる有機的学習の意義~最近の傾向・ご支援から見えること

SANNOエグゼクティブマガジン


既に2回(2012年5月vol.9および2013年7月vol.23)「業績貢献力」をキーワードとして当マガジンを書かせていただきました。今回もその一環で有機的学習についてお伝えしたいと思います。

積み上げ型学習の意義と限界

業績を向上させるためには、適切なしくみを構築して運営すると同時に人材を育てていくことが不可欠です。人材育成のためには経験に任せるだけでなく何らかのトレーニングが必要です。ここでは研修などのOff-JTのあり方に関してお伝えします。

御社では研修で各自が学んだ知識が組織的に活かされているでしょうか? 打ち合わせなどで伺う多くのクライアント様から「研修で学んだ知識が実務に活かされていない」という感想をお聞きします。どうすれば活かせるだろうという問題意識を持ち続けておられる場合が多いのですが、その一方で、「実務への活かし方は各自に任せるしかない」という意見や、「研修などやっても無駄ではないか」という極論まで聞いたことがありますが、いずれも誤った認識です。

新たな知識を学ぶ場合、一般に「まずこれを理解し、次にこれを学んで、さらに・・・」というように積み上げ型のアプローチが採られることが多いようです。特に私が担当している財務分野は学ぶ側に前提知識がないことも多く、積み上げ型になりがちです。

積み上げ型の学習の長所は網羅性にあります。必要に迫られている知識でないように感じていても、新たな取り組み(新規ビジネス提案、業務革新など)に際して有益なヒントが得られることが期待でき、積み上げ型の学習は今後も選抜メンバーの教育などには必須と言えます。

一方で積み上げ型学習には限界ないし短所もあります。まず、直面している課題(=目的)の手段としては不要に思える部分もあり、即効性が高くないこと、また、認識できない(ないし問題意識が低い)ことへの学習が苦手であるという、人間の特性に対応できないことも挙げられます。

これからの人材育成は、学習アプローチを変えていくべきと考えています。

財務項目をベースとしたハイパーアプローチ

知りたいことを調べる場合、断片的な知識であればネット環境が整備された今日では容易に検索可能です(もちろん間違った記述の氾濫には注意すべきですが)。検索する際にリンク表示のある用語をクリックして関連事項をさらに調べることによって、理解が深まることがよくあります。このアプローチは(IT利用の有無にかかわらず)人間が本来的に持っている思考であり、問題意識の連鎖と言えます。

私は最近担当している研修の場面で、この人間の思考の傾向を考慮した学習アプローチ(=ハイパーアプローチ)を適用しています。具体的には、財務系研修において各財務項目と実際のビジネスの場面を関連づけて学んでいきます。受講者が経験や問題意識を有する担当業務と関連づけるとともに、事業戦略やマーケティングなど他の分野も関連して学ぶことになります。受講者には多少負荷がかかり、頭に汗をかくことになりますが、活きた知識を習得することができます。このアプローチは事前の財務知識が不足していても適用可能であり、短期的に学習の効率と効果の両面を高めることが可能です。

有機的学習が起こる

このハイパーアプローチでは「有機的学習」が行われることになります。有機的学習には2つのつながりの側面があります。1つは「他分野とのつながり」であり、財務と戦略やマーケティングなどとの関連であり、上述したとおりです。もう1つは「他メンバー/他部門とのつながり」であり、組織内のコミュニケーションが促進される点です。

単独の部門だけで業績を上げることは難しいわけですが、学習項目のキーワードをベースに実務上認識していることと関連づけて学ぶアプローチにより、メンバー間で日頃不足しがちな有益なコミュニケーションも生まれ、アクティブな学習が可能になります。業績貢献のキーポイントを見極めることもできるでしょう。組織内に学習が起こり、個人の能力が磨かれるだけでなく「組織的業績貢献力」と言うべき能力が向上し、業績志向を有機的に磨くことが期待できます。

学びの順序を変える

ハイパーアプローチは初学者にも適用可能です。事前知識が不十分であっても、まずは今回ご紹介したアプローチで学び、問題意識が高まるとともに、知識不足を各自が実感した後で個別知識をしっかりと習得するというパターンも有益です。

研修で知識を習得することは組織の上位目的である業績貢献のための手段であり、学習自体が最終目的ではありません。人材育成において積み上げ型学習を採用する余裕がない場合、最初から業績貢献をゴールにした学び方にすればいいのです。そうすれば受講者が個別知識を学ぶ意義を理解し、受講するモチベーションも高まります。

経営環境が激変し、人材育成に効率と効果の両面が求められている今日、学ぶ順序を根本的に変える時代が来ているのかもしれません。


お問い合わせはこちらから

ページ先頭へ

  • 導入のご相談、提案のご依頼、各種ご質問はこちらからどうぞ
  • 資料をご希望の方はこちらからどうぞ(無料)
  • デジタルカタログはこちらから
  • 官公庁・自治体職員向け研修案内
  • 総合研究所 経営管理研究所
  • グローバルマネジメント研究所
  • サンノーWebサポート
  • SuperGrace Web成績管理システム
  • マナビバサンノー
  • sannoメール登録

他のコンテンツを見る

SANNOが大切にしている活動スタンス
理想のイメージをお客様と共に創り上げるために、大切にしている活動スタンスをご紹介します。
人材育成・研修 用語集
人材育成・研修に関する用語集です。実務にお役立てください。