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マネジメントと「3つの創造性」~最近の傾向・ご支援から見えること

SANNOエグゼクティブマガジン


本学の公開セミナーに、多くの参加者を集めて息の長い講座「創造性研修」がある。大学史(社史に相当する)を紐解くと1950年代にアメリカでブームとなったものを輸入・改良して現在にいたるものである。

参加者は、リーダー以下の中堅・一般社員が多く、参加動機を聞いてみると「改善活動に活かしたい」「製品開発のネタを探しにきた」などの回答が返ってくることが多い。これに対して管理者や経営者は少なく、「戦略を考える際に使ってみたい」「マネジメントに活用したい」という声はほとんど聞かれない。恐らく参加者のなかに、「創造性はより実務的・技術的なテーマに適用されるもの」というイメージがあるように思われる。

しかし、新番組や新商品に無関心でいる人間がいるだろうか?その対象が何であれ、創造性はあらゆる人間行動の原点である。そう考えれば、創造性は戦略やマネジメントにも活用されるべきだと私は考える。実際にそのような提案依頼を時々お受けすることがあり企画も出してみるのだが、採用の過程でオーソドックスなものに置き換えられてしまうのがよくあるパターンである。

戦略立案やマネジメントにおいて創造性を活用する場面は、3つあると考える。それは、「認識の創造」「目的・目標の創造」「手段の創造」である。以下では、それぞれ説明したいと思う。

3つの創造性

①「認識の創造」―どうみるかで世界は変わる―

臨済宗の僧侶として有名だった故菅原義道禅師の詠んだ歌に 『火の車 作る大工の 無かりせば 己が作りて 己が乗り行く』 というものがある。火の車を作れる大工がいない以上、不幸とは人間が環境を不幸だと勝手に “認識” することから始まると考えよ、という戒めの歌である。

人間はスキーマーと呼ばれる 「思考のものさし」 を持っている。理解や判断を求められると、このスキーマーをあてがい、対象との比較をもって結論を出している。スキーマーは便利なものさしだが、それ自体が誤っていたり先入観になっていたりする可能性はないだろうか?

羽のない扇風機や駅ナカショッピングといったヒット商品やサービスも、「扇風機は羽を回すモノ」 「駅は電車を乗降するトコロ」 という先入観を否定し、新しい認識を創造するところから始まっている。

②「目的・目標の創造」―やる気にさせねば意味が無い―

企業の活動には必ず納期や〆日が存在する。これは定量的に把握しやすいゴールではあるが、それを設定するだけでは大きな効果は得られない。なぜなら経営活動は人間を中心としてまわる大きなシステムの出力である。人間の意欲・動機づけ次第で、そのシステムが生み出す成果は何十倍もの差として現れる。

以前、ある装置産業のトップにインタビューした際に面白い話を聞いた。若き日の彼はそれまでのヤンチャが原因で一番成績の悪い工場へ左遷になった。さらに、その工場でももっとも故障の多い機械の主任を押し付けられたそうである。彼は絶望しただろうか?なんと彼はその機械のオペレーターたちを集め、「このポンコツ機械を、1年後に稼働率トップテンにしてみせる!」 と断言したそうである。それまで無力感にさいなまれていたオペレーターたちの目の色が変わり、奮闘の結果1年後には奇跡的に公約を果たし、彼は本部に戻れたそうである。

よく「目標設定は定量的に表現すると良い」 などと本に書かれているが、それはマネジメントする側の都合である。ゴールは大会役員のためにあるのではなく、ランナーを駆り立てるものであるべきだ。管理者や経営者は、創造的な目標を掲げて社員を「やる気にさせねば意味が無い」のである。

③「手段の創造」―戦いは「腕」次第―

厳しい組織運営の制約下でもメンバーが動機づくのは「目標実現手段を自分たちが自由に決められる」という創造的な環境が保証される場合である。これが多くの企業で目標管理制度(MBO)が導入されている理由である。しかし実際の運営状況を調べてみると、目標設定や達成手段のマンネリ化に悩む企業の声は多い。しかもそこでは「工夫を凝らせ」とハッパをかけるものの、創造的に工夫を凝らす実践的なテクニックは提供していないのである。戦いは投入可能な資源量以上に、「腕=創造性」次第であると歴史は教えている。

創造性研修への誘い

今回の拙文の読者が管理者や経営者であるということで、普段あまりなじみのないであろう “創造性” というものを皆様の見慣れた表現で書いてみた。なにか管理や戦略立案のヒントになるかもしれないとお感じいただけたら、是非本学の公開セミナーに足を運んでいただきたい。


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